長野のどこかへ・・・naganoランニング

看護に関する内容やランニング、筋トレの内容をお伝え致します。

2021.12.5 今月は研修講師×2 アドラー心理学をベースに

 数年前から、研修講師の依頼がけっこうあり(超低レベルな私でいいのか?)一応引き受けています。会社の内部、外部の研修をさせてもらっています。去年からコロナの影響で少なくなってきましたが、今月は2回にわたり行わせていただきます。主に、医療、福祉系で、新人レベルから熟練者、管理者に向けたものです。

 

 依頼内容は様々ですが、講義内容、進め方、時間配分などは私一人で考えます。当たり前ですが、当日も私一人で講義をします。

 

 もともとは超人見知りで、話すのも苦手です。研修講師でうまくやるコツは、1.徹底的に準備をすること!、2.土台となる拠りどころを持つこと!、3.受講生に徹底的にアウトプットしてもらう。これしかありません。これをやって失敗した、ということはありません。反対に、準備を怠ったり、根拠ない自信で、一人でしゃべって、「何だかうまくいかない。ダメだ、終わったー!」なんてことはありました(マジ)。失敗を積み上げフィードバックして改善してきました。

 

 人前で話すことは大学院でのプレゼンで数をこなしてきましたが、それだけでは実際の講義では、受講生の心をつかむことはできないですね。

 

 数年前からアドラー心理学コンコーダンスの概念を土台に講義を行っています。

アドラーの何がいいのか。

 

 1).目的論 

 これまで私も様々な研修に参加してきましたが、何のための研修なのかよく分からないことがありました。講師も、今日は何のためにこの研修をするのか明確にしないことがありました。

 アドラーは目的論に基づいています。私の場合、受講生たちが「何のためにこの研修を受けるのか」を、まず明確にします。資料にも記載します。以前、受講生から、「先生(私)の場合、何のためにこの講義をやるのかハッキリしていたのがよかった」とフィードバックを頂きました。やはり、目的を明確に伝えたほうが良いのだなと再認識しました。

 

 2).対等

 アドラー心理学では横の関係を大切にしています。私の講義の場合も、これまでの先生と生徒のような上下関係は一切なくしています。さらに、受講生の考え、価値観、ライフスタイルに調和させて講義を行うためにコンコーダンスの概念も取り入れてコミュニケーションを取っています。

 

 3).自己決定性

 今回の研修を通して、自分で自分の未来を切り開いていくきっかけとなるような講義を心がけています。

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 別にアドラーとか拠り所となる土台なんてなくたって、自分の経験論と研修内容の知識があれば講師なんてできるでしょう。ただし、自分の経験を押し売りしたり、知識一辺倒だけで講義に臨むなら、受講生も楽しくないし、AIでもできますね。それに、次回、講師として呼んでもらえる可能性はないでしょう。

 逆に受講生がこれまでどんな経験をしてきたのかどんな知識があるのか何を考えているのか、そこを引き出して共有する方がコンコーダンスの概念に沿ったものであり面白いでしょう。

 

 あと、受講生にアウトプットは必ずしてもらうように進行を考えています。ディスカッション、個人ワーク、グループワーク、プレゼンです。ブレーンストーミングでアウトプットしてもらったことはホワイトボードに書き、整理しながら論点を明確にして共有します。

 いくらインプットしてもアウトプットしないと記憶として定着しない(樺沢紫苑)。従来のように講師から淡々と肉声を聞かされるというのは・・。自分が受講生なら辛いなマジで。


 あっ、ちなみに講義開始直後にウケ狙いなのか受講生をリラックスさせようとする目的なのか、アイスブレイクをする講師がいますが、私は開始直後は絶対やりません!受講生の集中力が一番高まっている時にリラックスさせてはいけません。講義の中盤あたりにやるのがよさそう。 

 

 さて、講義まで時間もないので頑張って準備をします(汗)さーせん!